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【中小企業向け】会計ソフトは結局何を基準にしたらいいの?性能ごとのおすすめランキング9選

会計ソフトとは、会計業務を効率化してくれるシステムのことです。

具体的には、数字を入力するだけで自動仕訳や計算、レポート作成、銀行やクレジットカードの履歴から金額の反映などをしてくれるシステムです。

この記事では、数あるソフトの中からどのような基準で選んだらいいのか、3つのポイントに分けてまとめました。

会計ソフトとは、経理業務の効率化を手助けしてくれるシステムのこと

会計ソフトとは、帳簿書類や財務諸表の作成などをはじめとした、お金の動きを管理し会計業務をサポートするシステムのことです。

自動の仕訳機能や計算機能がついているため、会計に関する知識がない方や経験のない方でも会計業務を行えます。また、法改正があった時にはソフトをアップデートするだけで対応できることもメリットの1つです。自身でこまめに情報収集したり1つずつ帳票を作成する必要がなくなることから、大幅な業務効率化が期待できます。

会計ソフトの機能

会計ソフトには、主に以下のような機能が備わっています。

▼会計ソフトの主な機能

財務情報の一元管理支店や関連企業など、複数社の財務状況を一元的かつリアルタイムに管理する。複数の会計データを、1つのシステムで一元管理する。
帳票・伝票入力決算書作成に必要なデータを、効率的に入力する。転記を自動で行うため、ミスや漏れを防止してくれる。
仕訳入力預金や現金・従業員への給与や売り上げなどの数字を入れれば、システムが自動で必要な形態に変換・入力してくれる。
集計管理入力データを、日次や月次などで集計する。
財政分析財務データを用いて、「予測B/S」や「予測P/L」などの財務分析を実施する。
予実管理企業の予算と実績を管理し、自社のビジネス状況を判断する。
税申告納税時に必要な書類を自動作成する。また、法改正があり次第、アップデートによって順次自動で対応する。

メーカーによっては、勤怠管理や契約書作成、入社手続きなどその他多くのバックオフィスなども合わせて対応してくれるソフトもあります。

【課題感別】会計ソフト選びの3つの視点

様々な便利な機能をもつ会計ソフトから、自社に合う会計ソフトを選ぶには現在の”課題”や”不安な点”から考えるのがおすすめです。

想定される課題として、以下の3点が挙げられます。

▼想定される課題

  • 会計ソフトの扱いに不安がある
  • あまりコストをかけられない
  • 他のバックオフィス業務もまとめて効率化したい

課題1.会計ソフトの扱いに不安がある

PC操作に不安があるという方は、すぐに慣れられるよう、簡単な操作で作業を進められるソフトがおすすめです。会計ソフトにはシンプルで感覚的に操作できる設計のソフトも多くあるため、はじめての方でも比較的迷わずに扱うことができるでしょう。

また、ミス防止機能や入力漏れのリマインド機能がついている会計ソフトもあります。そのような機能があれば、「気づいたら入力を間違えていた」といった人為的ミスもカバーできるため、扱いの不安な方にはおすすめです。

課題2.月々の出費をおさえたい

会計ソフトは、主に「クラウド型」「インストール型」の2つにわけられます。

インストール型
  • 利用するパソコンに会計ソフトをインストールし、主にローカル環境にデータを保存
  • デバイス内にソフトをインストールするため、インターネット環境が使えなくても利用できる
クラウド型
  • インターネットを経由してクラウド上(サービスを提供する企業のサーバーや外部のサーバーなど)にデータを保存
  • データの保存から処理まで、すべてオンライン上で行われるため、インターネットにアクセスできる環境さえあればどこでも操作ができる

インストール型は、インストール時にソフトを購入すれば、基本的に月々の支払いは発生しません。一方クラウド型の場合、月々の支払いが発生します。一概にどちらのほうが安価で済むとは言い切れませんが、月々の出費を抑えることに目を向けるのであれば、インストール型がおすすめです。

ちなみに、プランやオプションをある程度控えめにするなどの工夫をすれば、より価格を抑えることもできます。

課題3.他のバックオフィス業務もまとめて効率化したい

会計以外のバックオフィス業務もまとめて効率化したい場合、他ソフトとの連携ができるかを重視して選ぶことがおすすめです。勤怠管理や契約書の作成、人事や労務関係など全てのデータを一か所にまとめることができれば、必要な情報をすぐに取り出せるようになり、業務全体の効率化が期待できます。

「すべて1社のソフトで揃えないといけないのか」ということではありません。会計ソフトによっては他社のソフトとも連携可能なソフトもあります。まとめて効率化したいと考えているならば、予め自社に導入しているソフトとの互換性を確認しておくとよいでしょう。

初心者でも扱いやすいソフト3選

前章では、課題感から見たソフトの選び方を3つ紹介しました。ここからは、最初の3つの課題ごとにおすすめのソフトをランキング形式で見ていきましょう。

まずは、操作に不安のある方向けのソフトを3つ紹介します。画面がシンプルで、直感的な操作を行えるか?といった点で、ランキング化しています。

料金タイプ体験サポート
1MJSかんたん!シリーズ27,500円(税込)~インストールメール、FAXなど
2会計王44,000円(税込)~インストールチャット、メールなど
3勘定奉行7,750円(税込)~クラウド電話、メール

1.MJSかんたん!シリーズ

【MJSかんたん!シリーズ】

料金27,500円(税込)〜 
タイプインストール
サポート体制メール、FAX(電話利用可能プランあり)
連携先の金融機関クレジットカード、銀行
無料体験あり

MJSかんたん!シリーズの大きな特徴は、画面や操作がシンプルな点です。付箋機能やミスのアラート機能があるので、人為的ミスを防ぐこともできます。

また、比率分析や損益分岐点分析など、複雑な計算が必要な分析資料も自動で作成してくれるので、いつでも必要なデータを取り出すことが可能です。

さらに、初回のインストール時に3ヶ月間の無料のサポートがついているため、慣れるまでの間に手厚いサポートを受けられる点も特徴です。

2.会計王

【会計王】

料金44,000円(税込)〜 
タイプインストール
サポート体制電話、メール、チャットサポート
連携先の金融機関銀行、信用金庫、クレジットカード、電子マネー、ICカード
無料体験あり

会計王の大きな特徴は、業種を選択するだけで初期設定や導入が簡単にできる点です。また、会計業務の経験がない方やPC操作に自信がない方でも扱いやすいデザインと入力で作られています。

無料、有料問わず手厚いサポートを受けられるので、導入から慣れるまでの不安な期間も安心して問い合わせすることができるでしょう。さらに、Excelデータを取り込むこともできるほか、他社ソフトとの連携もできます。そのため、大幅な業務時間の短縮も叶います。

3.勘定奉行

【勘定奉行】

料金月額7,750円(税込)〜
タイプクラウド型
サポート体制電話、メール
連携先の金融機関銀行
無料体験あり

勘定奉行は、カスタマイズを豊富に出来るという強みのあるソフトです。”従来の紙ベースでの作業をPC上での作業に置き換える”ことを目的としているソフトのため、テンプレートが豊富なことと、自社のルールに沿って必要な設定や手順を自由に変えられる点が大きなメリットの1つです。

さらに、自動仕訳機能や付箋機能、ミス防止アラートなどがついており、人為的なミスを大幅に減らすことが可能です。

コスパ重視派におすすめの会計ソフト3選

続いて、コスパの良いソフトを紹介します。

クラウド型よりインストール型の方が月額費用を抑えられることが多いため、今回ピックアップしたものは全てインストール型です。

料金タイプ体験サポート
1弥生会計2330,600円(税込)~インストール電話、メール
2会計らくだ13,200円(税込)~インストール電話、メール
3わくわく・らんらん財務会計24,200円(税込)~インストールメール、FAX

1.弥生会計23

【弥生会計23】

料金30,600円(税込)〜
タイプインストール
サポート体制電話、メール
連携先の金融機関銀行、クレジットカード、電子マネー、POSシステム
無料体験あり

弥生会計は、初年度は無料で利用できます。また、老舗メーカーということもあり、利用している税理士が多いので簡単に税理士と共有できます。手軽に作成できる表やグラフが多く、経営分析までしたい方におすすめのソフトです。

ちなみに、「弥生会計オンライン」というクラウド型のソフトもあります。

2.会計らくだ23

【会計らくだ23】

料金13,200円(税込)〜
タイプインストール
サポート体制電話、メール
連携先の金融機関なし
無料体験なし

会計らくだ23は、”税理士が考えた、決算は税理士へ依頼し記帳は自社で行う”というコンセプトで作られています。複雑な機能はカットし、とにかく記帳と表などの資料の作成に特化しているソフトなので低コストに設定されています。

価格が控えめなことに加え、ソフトの作りもシンプルです。そのため、会計業務の知識がない方やPC操作が苦手な方でも使いやすいソフトといえるでしょう。

3.わくわく財務会計・らんらん財務会計

【わくわく財務会計・らんらん財務会計】

料金24,200(税込) 〜
タイプインストール
サポート体制メール、FAX
連携先の金融機関銀行
無料体験あり

わくわく財務会計、らくらく財務会計は低コストでありながら無料サポートを受けられることが特徴のソフトです。わくわく財務会計は1台まで、らんらん財務会計は5台まで利用できます。

他社ソフトに比べ、導入時のコストだけでなく、税制改正時のアップデートが格安な点も大きなメリットでしょう。さらに売り上げ推定グラフや月次推移グラフをすぐに出力することができるという点も嬉しいソフトです。

他のバックオフィス業務とも連携できるソフト3選

最後は、勤怠や給与管理、人事、労務、社会保険など他のバックオフィスとの連携可能なソフトを紹介します。

料金タイプ体験サポート
1freee会計1,980円(税込)~クラウドメール、チャットなど
2マネーフォワードクラウド会計2,980円(税込)~クラウドメール、チャットなど
3ジョブカン会計2,500円(税込)~クラウドメール、チャットなど

1.freee会計

freee会計

料金月額1,980円(税込)〜
タイプクラウド
サポート体制メール、チャット(プランによっては電話もあり)
連携先の金融機関銀行、クレジットカード、ICカード、電子マネー、POSシステム、オンラインストアなど
無料体験あり

freee会計は、クラウド型の会計ソフトです。同シリーズで人事労務、福利厚生、受発注など多岐にわたるツールがあり、それぞれ連携も可能なので、バックオフィスの総合的な時間短縮が叶うでしょう。
また、3,600を超える金融機関、クレジットカード、電子マネー、オンラインストアと対応しています。「通帳の中身を転記する」など、余計な手間を大幅に省くことができます。

2.マネーフォワードクラウド会計

マネーフォワードクラウド会計

料金月額2,980円(税込)〜
タイプクラウド
サポート体制メール、チャット
連携先の金融機関銀行、クレジットカード、ICカード、電子マネー、POSシステム、オンラインストアなど
無料体験あり

マネーフォワードクラウド会計の特徴は、請求書、給与、勤怠などのパッケージプランがあることです。

自動仕訳機能や自動入力機能もついているので、会計業務の効率化を実現できるでしょう。また、AI機能がついているため使えば使うほど賢くなるという特徴もあります。

3.ジョブカン会計

【ジョブカン会計】

料金月額2,500円(税込)〜
タイプクラウド
サポート体制電話、メール、チャット
連携先の金融機関銀行、クレジットカード
無料体験あり

ジョブカン会計は、ほぼすべての銀行・クレジットカードとの連携が可能です。連携時の操作もたった7クリックで完了します。

銀行口座の入出金やカードの利用明細を手入力で確認する手間が不要になるため、入力工数の大幅な削減が実現するとともに、転記エラーの防止も叶うでしょう。

まとめ|導入時は自社の基準を決めてから選ぼう

この記事では、課題感ごとに3つの会計ソフトをランキング形式にて紹介しました。

会計ソフトは、導入費用やサポート体制、操作性、他ツールとの連携など、それぞれに特徴が異なります。そのため、一概に「これがおすすめ」とは言い切れません。「自社にぴったりのソフトを見つけたい」方こそ、まずは自社の課題感や導入目的を明確にしてから、導入すべきソフトを見きわめていくとよいでしょう。

なお、本サイトでご紹介している一部の会計ソフトは、アフィリエイト広告の出稿を受けています。

よくある質問

Q1.会計ソフトとは?
会計ソフトとは、会計業務を効率化できるソフトです。自動の仕訳機能や計算機能がついているため、大幅な時短が叶います。また、法改正があった時にはソフトをアップデートするだけで対応できます。自身でこまめに情報収集したり1つずつ帳票を作成する必要がなくなることもメリットの1つといえるでしょう。
Q2.会計ソフトの選ぶ基準は?
会計ソフトを選ぶ視点は複数ありますが、まずは以下3点で比べてみましょう。

1.操作性
2.コスト感
3.他ソフトとの連携可否

会計ソフトによって、強みや特徴はそれぞれ異なります。まずは自社の課題感や導入目的を考えてから、どの視点で選ぶか決めることをおすすめします。